For my own reference
A feature from Mainichi Shinbum, about how Arashi touches the ladies' hearts
cute article~
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テレビに音楽に快進撃を続ける5人組アイドルグループ「嵐」。大みそかのNHK紅白歌合戦では史上初のグループ司会者を任され、“国民的アイドル”となりつつあることを印象づけた。女性たちは彼らのどこに引かれるのか。【平野幸治】
◇かわいい後輩って感じ/5人そろった仲良しがいい/娘と話ができる
「私にとっての嵐? 元気の源かな。嫌なことをみんな忘れさせてくれるから」
週末の東京ドーム。嵐のコンサートを前に、宮城県からはるばる訪れたファンの女性(23)は弾んだ声で言う。
それにしても何という人の数か。ほぼすべて女性。グッズ売り場の行列は巨大なドームを1周し、なおかなたまで続く。お気に入りのメンバーの名を服に大書した若者もいれば、母娘連れや30代以上の女性グループも。夏から来年1月までの全国ツアー(16公演)は、86万人の動員予定だ。
「嵐のライブには幸せそうな笑顔の人しかいない。あれは恋人にも夫にも見せない顔ですよ」。「『婚活』時代」の共著者で、女性心理に詳しいジャーナリストの白河桃子さんが語っていたのを思い出す。確かに、電車のホームや街角で見かける不機嫌そうな顔はない。恐るべし、嵐。
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99年にデビューした嵐は大野智さん(29)、桜井翔さん(28)、松本潤さん(27)、二宮和也さん(27)、相葉雅紀さん(27)の5人。しばらくは低迷していたが、05年に松本さんがTBS系のドラマ「花より男子(だんご)」に、06年に二宮さんがクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」に出演したことなどをきっかけに人気が上昇。桜井さんも06年から「NEWS ZERO」(日テレ系)のキャスターを務めている。
特にデビュー10周年の昨年は、オリコン年間ランキングで史上初の4冠(シングル、アルバム、音楽DVD、トータルセールス=総合売り上げ)を達成。今年のシングル6曲はすべてヒットチャート首位。「ひみつの嵐ちゃん!」(TBS系)など週3本の冠番組を持ち、10月に始まった二宮さん主演のドラマ「フリーター、家を買う。」(フジテレビ系)は17%前後の高視聴率を誇る。ジャニーズ事務所の大先輩、SMAPが歩んだ道を、嵐もまたたどっているようにみえる。
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「癒やされるよねー」
都内の内装設計会社に勤めるかおりさん(30)=仮名=は深夜、職場のパソコンで嵐の曲を流しながら、同僚とうなずきあう。残業はほぼ毎日。帰りはいつも最終電車だ。
「例えば『Troublemaker』という曲は、あっけらかんとして、散々な日にも笑顔を、って歌です。行き詰まってもうダメって時に聴くと、売れない時代に深夜番組で奮闘していた5人の『物語』が重なって、また頑張ろうかなって前向きになれる」
新しいCDは即、予約。誕生日に嵐の写真集をもらった時は急いで開いた。実は、アイドルに夢中になるのは初めて。「青春をやり直している感じ」と笑う。ただし「熱愛報道があってもヤキモチは焼かない」。なぜ? 「恋人というより、かわいい後輩。応援するのが私の役目だから」
「5人が仲良しなのが嵐の魅力。まるでクラスの男子がじゃれあっているのを眺めているみたいで、いいなあって思うんです」とは、今春ファンクラブに入ったばかりの女子大生のえりかさん(19)=同=だ。「嵐にしやがれ」(日テレ系)で、大野さんと桜井さんが本音でぶつかり合うというコーナーがあったが「いつのまにか褒め合ってる。笑っちゃいました」。
雑誌の特集ページを切り抜いた「嵐スクラップ」は3冊目。彼らの語録を読んで感じるのは「まじめで浮かれたところがない。CDを続けて出したら『買うの大変じゃないかな』って心配してくれたり。それでいて、どんな仕事でも楽しもうという姿勢がある。私もあんなふうに生きてみたい。母は『ああいう息子たちがほしかった』って言っています」。
けなげで、仲良しで、まじめで--。スーパースターを形容するのに、あまり使われない言葉だ。だが、それでこそ「嵐」なのだろう。
「『5人そろった仲良しの嵐を見るのが好き』という人が多いのが嵐ファンの特徴です。番組内の対決でお笑い芸人に平気で負けたり、いじられているのもアイドルとしては珍しい。そこには『負けても大丈夫。仲間がいるから笑っていられる』というメッセージがある。不況下の殺伐とした世の中で、嵐は癒やしや心のゆとりをもたらす貴重な存在です」。白河さんはそう指摘する。
「みんな、今日から嵐だから!」。放送作家の山田美保子さんは9月の国立競技場(東京都新宿区)でのコンサートで、大野さんが叫んだ一言に感服した。「ファンにとっては舞い上がるほどうれしい言葉。嵐って、いい言葉をいっぱい持ってるんです」
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東京・JR新宿駅近くの地下道。嵐がポーズをとる家電の大型ポスターが先週まで掲示されていた。通りかかる人たちが次々足を止め、携帯電話のカメラを向ける。「中3の娘に見せてやりたくて。親子でファンです」と、女性(47)が笑う。
思春期の娘と母の「溝」を埋めてくれたのが嵐だった。「会話も少なかったのに、嵐という共通の関心事ができてからは、いろんなことが話せるようになって。それが何よりうれしい」。彼らは「家庭で安心して話題にできるグループ」なのだという。
エンターテインメント産業ジャーナリストの麻生香太郎さんによると、テレビも映画も音楽も、ここ数年は視聴者区分のCT層(子供・ティーンエージャー)と、母親世代のF2層(35~49歳女性)をつかむことがヒットの条件になっている。「将来への不安からか20~34歳女性のF1層が倹約傾向にあるのに対し、財布を握るF2層は韓流ブームの影響もあって『私たちも楽しみたい』という気分が高まっている。20代後半の嵐は、F2層とCT層にぴったりとはまっているのが強みです」
白河さんは「家族を励ましても、自分は誰からも励まされないのが母親。そんな心の空白を嵐のようなアイドルが満たしている面もある」とみる。
すべてに視界不良のニッポン。男たちが漂泊するのを尻目に、女性たちは5人の王子様からしっかりパワーをもらっているらしい。
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再び東京ドーム。午後6時の開演とともに、地響きが起きた。歓声と音楽が混ざり合って、地面が揺れているよう。会場に入れない数百人ものファンが、かすかに聞こえる演奏に合わせて静かに口ずさみ始めた。
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20101125ddm013200033000c.html
And it's to our content that they love Arashi XD
Posted by: yuui1010 | 11/25/2010 at 02:55 PM